世界遺産の暫定リスト

世界遺産の暫定リストとは、世界遺産登録に先立って、各国がユネスコ世界遺産センターに提出するリストのことを指しています。文化遺産については、原則として、このリストに掲載されていないものを世界遺産委員会に登録推薦するということは認められていません。

ただし、大地震などによって壊滅的な損壊を被ったなど、不測の事態によって緊急で登録する必要性が認められたという場合には、緊急登録推薦に関する条項に従って、暫定リスト登録をスル―して正式登録が認められるというケースもあります。

暫定リストとは、あくまでも各国が1年から10年以内を目安として世界遺産委員会への登録申請を目指すもののリスト、という意味で、世界遺産委員会がその普遍的価値を認めたというものではありません。なので、現在の暫定リストに掲載されているものの中には、登録延期を勧告して、既に世界遺産委員会で登録見送りが決議されたものも含まれています。ただ、世界遺産委員会で不登録と決議されたものを、暫定リストに掲載し続けるということは、認められていません。

世界遺産委員会は、暫定リスト作成においては、まだ登録されていないような種類の物件に目を向けることや、世界遺産を多く抱えている国は、極力暫定リストを絞り込むことなどを呼びかけています。

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