彦根城

徳川家譜代の井伊氏三十五万石の居城である彦根城は、17世紀初頭の城郭建築最盛期の遺産であって、城主の居鰭部分も含めて城郭の全体的な保存状態がとても良いです。彦根城は、琵琶湖に面した丘の周囲に濠(ほり)を巡らせた内郭と、さらにその周囲を取り囲む外郭から構成されています。

内郭は丘の自然地形をうまく活かして、城郭の防御的な部分と城主の居館を築いて、外郭には位の高い武家の屋敷を配置しました。外郭の周囲にも濠が巡っていて、外側には一般居住地と商業地からなる城下町があって、さらにその外側にも濠が巡らされていました。内、外郭には、天守、櫓、門などの城郭建築と居館の庭園である楽々園と玄宮園が残っていて、二重の濠と石垣、城壁が良い状態で保存されています。

今では、城下町は近代的な市街地に変わってしまっていますが、街路の形式などには城下町特有の地割が残っています。現在では、内、外郭とその外周部の一部について保存の措置が取られていて、また、居鰭部分は一部が古図や古い写真、発掘調査の成果を基として復元されていて、博物館として活用されているなど、基本構想に基づいた整備が行われています。
姫路城より規模は小さいお城ですが、二重の壕や石垣、城壁、周辺の自然が美しい天守と調和していて、落ち着いた雰囲気があります。築城以来、5回目となる大改修が平成8年に行われましたが、天守の屋根瓦の吹き替えと白壁の塗り替えが中心となって、今でも美しく保たれています。

Copyright (C)2012日本の世界遺産観光 見どころガイド.All rights reserved.