平泉の仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群

東北地方のほぼ中央となる、岩手県南部に位置している平泉の文化遺産群は、奥州藤原氏4代が平安時代末期約100年に渡って、都の文化の影響を受けつつ独自に発展してきた仏教寺院や、浄土庭園などの文化遺跡群が残されています。

平泉の文化遺産の資産候補として挙げられているのは、中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山、柳之御所遺跡の6遺跡で、古代から中世への過渡期における地方文化の中で作られたものです。

大治元年(1126年)、藤原氏初代清衡は、中尊寺の主要堂塔が完成した際に営まれた大法要で「戦のない理想郷を造りたい」という願文を読んだと伝えられているそうなのですが、平泉は美しく、おだやかな町です。藤原清衡の理想が、この文化遺産が世界遺産として登録されることによって現代に蘇ろうとしています。

この平泉の文化遺産は2001年に、ユネスコ世界遺産の暫定リストに記載されて、2008年に開催された世界遺産委員会において、登録延期となっていました。
政府は2010年に、構成資産候補を6資産に絞り込んで、推薦名称を”平泉―仏国土を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群”、資産価値を”日本特有の自然崇拝思想などと融合した仏教、いわゆる浄土思想に基づく遺跡群”として正式に推薦することを決め、2011年の登録を目指しています。

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