富岡製糸場と絹産業遺産群

関東地方北部に位置している群馬県には、繭を生産していた養蚕農家群や、繭の卵を保存していた風穴、日本で初めての大規模工場として誕生した富岡製糸所、繭や生糸を輸送した鉄道施設や、それを保管した倉庫などの絹産業遺産群が、一連の文化的景観を作りあげていて、かつ、とても良い状態で保存されています。

富岡製糸所での生糸の大量生産は、繭の大量供給のもととなり、繭や生糸の輸送に関係していた倉庫や鉄道を発展させて、群馬県域を日本有数の絹の産業の地に作りあげました。
その先進的な技術は国内各地に伝わって、日本は1920年代には世界一の生糸輸出国となりました。それによって得られた外貨は、日本の産業を近代化させる原動力となったと言えるでしょう。
さらには、日本が輸出していた安価で良質な生糸は、アメリカなどの近代的な絹産業の発達と相まって、絹の大衆化にも貢献したと言えます。

この資産は、日本の近代化を表していて、絹産業の発達という面においても世界的な意義を持っていることから、世界遺産として認められる価値があると考えられています。

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