富士山

日本列島の中央部にそびえ立つ富士山、その壮大で美しい様子は、日本人の精神的なよりどころ、誇りとなっているのではないでしょうか。また、海外においても、日本を象徴するものとして知られています。

富士山は、山梨県と静岡県の県境に位置している標高3,776m、日本一の高さを誇る山です。円錐型の玄武岩質成層火山で、大量の溶岩流出によって作られた広い裾野にひろがる溶岩洞穴群や、溶岩樹形群、湧水群のほかにも、広大な原始林など、豊かな自然が広がっています。

また富士山は、その圧倒的な存在感から、霊峰富士として古くから様々な信仰の場所として崇拝されてきました。
平安時代初期には、富士山の噴火を鎮めるために、浅間神社が建てられて、平安時代後期には修験道の道場として栄えていました。室町時代には登山道が開かれて、登拝する山として庶民に親しまれ、室町時代末期からは”富士講”が組織されるようになりました。このような日本独特の山岳民衆信仰に基づいた登山は、現在でも保たれていて、特に夏季を中心として富士山を訪れるたくさんの登山客は、富士登山の特徴となっています。

富士山は、観光地化やゴミ問題などがあって自然遺産への登録が見送られたという経緯があるので、現在は文化遺産への登録を目指しているのですが、富士山は日本一の山、日本人の誇りです。時間がかかっても自然遺産、または自然遺産と文化遺産の両方の価値を持った、複合遺産として登録されることを目指しています。

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