小笠原諸島

東京の南方海上約1000kmの太平洋上に、南北約400kmに渡って、30余の島々からなる小笠原諸島は、小笠原群島と呼ばれている、聟島列島、父島列島、母島列島と、火山列島と呼ばれている、北硫黄島、硫黄島、南硫黄島と周辺の孤立島から形成されています。どの島も大陸と陸続きになったことはない海洋島です。なお、父島と母島だけに人が住んでいて、その他の島は無人島となっています。

小笠原諸島は、太平洋プレートが沈み込みを始めたことで、海洋地殻の上に誕生した海洋性島弧です。
約4800万年前に形成された父島列島と聟島(むこじま)列島、約4400万年前に形成された母島列島、そして現在も活動している火山列島が並んでいるということから、プレート沈み込み帯での海洋性島弧の誕生から、現在までの進化過程を観察することができるという、世界で唯一の場所なのです。

また、小笠原諸島は、今まで大陸と繋がっていたことがない海洋島であることから、島に辿り着いて、定着した生き物だけが独自の進化を遂げてきたのです。なので、小笠原諸島特有の固有の生物が多く生息していて、特別な生態系が形成されています。

さらに小笠原諸島は、世界的に絶滅の恐れのある種が生息しているので、太平洋中央海洋域における生物多様性の保全のためには欠かすことのできない地域となっています。

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