白川郷、五箇山の合掌造り集落

岐阜県と富山県にまたがっている”白川郷、五箇山の合掌造り集落”の家屋は、他の日本の農村家屋とかなり違っていて、合理的で完成度の高い独特な作りをして、冬の険しい山間部の大雪にも長い年月に渡って耐えて、養蚕をするために工夫された独特の特徴を持った建造物であるということと、その集落の自然の景観が素晴らしいということが評価されて、1995年に文化遺産として世界遺産に登録されました。

主な登録物件としては、岐阜県白川村萩町集落にある59棟と、富山県南砺市にある菅沼集落と、相倉集落の29棟が登録されています。
この集落が作られたのは、江戸時代の終わり頃から明治時代頃と言われていますが、中には17世紀に作られたという建物もあるそうです。地域としては、萩町集落の45.6万と菅沼集落の4.4万、相倉集落の18万と、その周辺の緩衝地帯が登録されています。

白川村では、戦後のダム建設ブームで多くの合掌造り集落がダム底に水没してしまい、昭和40年代の高度経済成長時代には合掌造り家屋が村の外に売却されたり、また、近代的な家屋に立て替えられてきました。
このような開発優先の流れに対して、昭和42年から白川村は廃屋になった合掌造り家屋を移築保存し始めて、昭和47年からは白川郷合掌村として公開するようになりました。昭和46年には荻町住民の有志で、白川郷荻町集落の自然環境を守る会というものを結成して、合掌造り家屋の保存のために、”売らない、貸さない、壊さない”という住民憲章を定めて合掌造り家屋と景観を保存してきたのです。

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